CUTTING

カッチングという、山状になっているパイルを中央でカットする作業を行います。
これを注文に合わせ幅を変えたりなど細かな調整をしながら進めていく高度な技術が必要となる作業です。

パイルを切るカッターの調整には、数百本にもなる針を一本一本削っていくミクロの世界。
1ミリのずれもなく完璧に仕上がるのは職人の長年の経験で培った指先の感覚によるもの。

最新の機械だから良いものができるという訳ではありません。
職人と共に長い年月働き続けている機械の数々、そこにはコーデュロイの歴史がはっきりと現れています。

仕上げではまず、糊抜きという経糸に付けておいた糊を取り除く工程を行い、
その後に剪毛したパイルを解きほぐし、パイルを立たせる解毛という作業を行います。

最後に毛焼きという、無駄な毛やパイルの長さを揃えるための布の表面を焼く工程を行います。
その際に摂氏800度以上に熱したローラーに分速100mの速さで布の表面を接触させます。
この焼きも季節の気候などによって細かな調整が必要になります。