STAINING

縫製の現場は機械の自動化された環境ではなく、ひとつひとつ人の手によって大切に作られていきます。
機械では作り込めない部分も、人の目や手の感覚で表現することができます。

生地の生産量もそうですが、一点一点が人の手で作られているため大量に生産することができません。
だからこそそこに付加価値が生まれ、手にした時の感動に繋がります。

生地を染色しやすように、ここでは精錬・漂白という工程を行います。
布の汚れと繊維の天然色素を取り除き、漂白剤などを用いて布を白く晒します。

その後、整理加工という生地の幅を一定にしたり、布の表面につやを出す作業を行います。

また、児島は染色だけでなく「デニム」が最も有名な地域として知られています。
今回、取材させていただいたファクトリーは染色をはじめデニムの加工技術では世界的に有名な企業です。

大きく加工と言っても様々な種類があり、このファクトリーから生まれた「ストーンウォッシュ」や、
加工技術の発展とともにレーザー加工というレーザー照射で柄を焼き付ける技術も誕生しました。

絶対的な信頼を得ている理由は加工技術だけでなく染色技術の高さにもあります。
難易度の高い染色工程の作業も一貫してこのファクトリーで行うことが可能です。